シンセ・ポップのメロディアスさと、実験的なエレクトロニクスが交差する。現実と幻想のあいだを⾃由に⾏き来するかのような、独⾃の⾳世界を広げてきたMaika Loubté。聴くたびに新しい景⾊を⾒せてくれる彼⼥の⾳楽には、⽇常のなかに潜む微細な違和感や美しさを、そっと浮かび上がらせる⼒がある。
実験的なサウンドから架空のアーティストによるポップソングまで。Maika Loubtéが全28曲を⼿がけた映画、『本当にあった話(の話)』のオリジナル・サウンドトラックが配信中。物語の狂気とユーモアを⾳で加速させる、振れ幅豊かな40分。映画を観たあとに聴けば、劇中で鳴っていた⾳のひとつひとつが、また違った景⾊を⾒せてくれるはず。
感覚の赴くままに⾳を広げ、その先を探り続ける彼⼥に、影響を受けたカルチャーから、映画⾳楽、最近ハマっていることまで。“いま”のムードを聞いてみた。

lute 読者に向けて、⾃⼰紹介をお願いします!
⾳楽家の Maika Loubté (マイカ・ルブテ) といいます。
最近よく聴いている⾳楽は?
作りかけの⾳源。アンビエント。SpotifyのAltarというクラブ系プレイリスト。
槇原敬之さん。Primulaさんの「Aquarius」。
ご⾃⾝の作品で⼀番のお気に⼊りの⼀曲(または作品)とその理由を教えてください。
ない・・・のかもしれません・・・汗 リリースするとお気に⼊りという気持ちがなくなり・・・
新たに作ってるやつがお気に⼊りになって、またお気に⼊りじゃなくなっていきます!
でも、強いて⾔うなら「Ice Age」は思い出深いです、、、!
これまで最も影響を受けたカルチャーやアーティストを教えてください。
映像作家のスパイク・ジョンズ、クリス・カンニガム、ミシェル・ゴンドリーが90年代頃に⼿がけていた数々のミュージックビデオ。映画「ピンポン」のサウンドトラック。タイのフェスで⾒たアンダーワールド。名作レトロRPGゲーム。J.S.バッハ。アナログシンセ。クラシックピアノ。郊外の地域。勉強がきつかったインターナショナルスクール。⽇本のアニメ。

8/26リリースの「鋼の⾺」。タイトルからして気になる⼀曲ですが、機械的なサウンドの中に、“衝動”や“⾝体”も感じます。Maikaさんにとって「鋼の⾺」は、どんな感覚から⽣まれた曲なのでしょうか?
数年前に弾き語りライブをやった⽇の帰り、⾞で爆⾳で鳴らしたテクノのビートが、⽣演奏の世界に⽐べると鉄製なかんじが本当に⼼強く感じました。
マシンでPlayボタンを押せば⾛り出す強いビートにヒーリング要素を感じて、そのとき、鉄の⾺に乗ってるみたいな気分だなと思いました。⾃分の意志で⾛らせて無双していくような、そういう強い気持ちから⽣まれました。
映画のために⽣まれた「鋼の⾺」。Maikaさん⾃⾝が思う“この曲の推しポイント”を教えてください。初めて聴く⼈には、まずどこを聴いてほしいですか?
疾⾛感ある乗り物に乗っているような曲です。あとは、MVと、MVから派⽣した⾃作RPGゲームと、歌詞の世界観もちょっと気にしてみてもらえたらより楽しいかもしれません・・・ディープな世界を⽤意してます・・・とはいえ細かいことはさておき、⾃由に楽しんでもらえたらうれしいです!

Maikaさんの好きな映画を教えてください。
侍タイムスリッパー
最近、「これいいな」と思った作品(⾳楽・本・アートなど)は?
映画『ジュラシック・パーク』の
「Life, uh, finds a way.(⽣命は、その…道を⾒つけるものだ)」というセリフ。
⾳楽制作のインスピレーションや制作で⼤切にしていることは?
やる気や気分と関係なく机に向かうことと、到達先(完成系)の予感
最近気になっているニュースや社会問題は?
世界と個⼈がどうすると、戦争をしないで済む構造になるか。
AIの⾏く末。

創作活動に⽋かせないアイテムや機材はありますか?
搭載スペックの⾼いMac Book Pro
⾳楽活動以外で好きなこと、ハマってること
寝静まった夜にこっそり映画を⾒る。ゲームの⾃主制作。
最後に、ファンの皆さんと、これからMaika Loubtéさんの⾳楽に出会う⼈に向けてメッセージをお願いします!
みなさんの存在と気配に、思ってる以上にいつも⽀えられています。
いつかライブ会場でリアルにお会いしましょう!
SNSでも会場でも、どんどん声かけてくださいね!みなさんの⽣の声が、思ってる以上に、糧です!
Photography by Sumire Tamura
Interview & Text by Saori @saori8
🎧 Maika Loubté
『本当にあった話(の話)オリジナルサウンドトラック』🎬
10月2日より公開中の映画『本当にあった話(の話)』(監督:武井佑吏/主演:水上恒司)の劇伴を、Maika Loubtéがすべて手がけたオリジナル・サウンドトラック。アナログシンセとサンプリングを軸に、クラシカルなテーマ曲からアンビエント、劇中の店内BGMとして“別人アーティスト”に扮して作ったポップソングまで、全28曲・約40分を収録している。主題歌「鋼の馬」もラストを飾る。
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🎤 Maika Loubté Tour 2026 – Come Together
初の全国ツアーが11/13(金)東京・WOMB LIVEからスタート。会場ごとにBand、Piano+、Electronicと編成を変え、全5都市をめぐる。
📅 11/13 東京 / 11/15 名古屋 / 11/23 大阪 / 12/5 新潟・佐渡島 / 12/13 仙台
🎫 チケット発売中 詳細はこちらのLinkから✔︎✨
https://www.maikaloubte.com/tour2026
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Maika Loubté(マイカ・ルブテ)
音楽家。幼少期から十代までを日本・パリ・香港で過ごし、現在は東京を拠点に活動。エレクトロニックミュージックを基軸に、ジャンルを横断した音楽制作とライブ活動を行っている。

