Interview with Daize @daize.zzz 🧡

柔らかく包み込むような歌声と、心地よく揺れるR&Bサウンド。英語と日本語を自然に織り交ぜながら、自身ならではの音楽世界を描くDaize。幼少期から母親の影響でモータウンなどのソウルミュージックに触れて育ったという彼女に、音楽ルーツや制作への思いについて話を聞いた。

最近どんな音楽を聴いてますか?

時間帯やシチュエーションによって聴く音楽は結構変わるのですが、最近はまた夜寄りのR&Bをよく聴いています。あと、もともと韓国の音楽は好きでよく聴くのですが、最近は台湾など、他のアジア圏のアーティストを探すのにもハマっています。

音楽を始めたきっかけは?

教会のゴスペルチームに所属していた頃、合同コンサートのようなイベントがありました。

その時にステージ裏で、後にボーカルコーチとなるFrank LeGree氏から“ソロでやってみないか”と声をかけてもらったことが、音楽を本格的に始めるきっかけになったと思います。

ご自身の作品で一番のお気に入りは? その理由も聞かせてください。

ありきたりかもしれませんが、今回のEPのリード曲『Beside you』が特に気に入っています。自分でも、人に聴いてほしいと自信を持って言える曲のひとつになったと思います。

この曲は、ビートや方向性を考える段階から、“誰が聴いても自然に受け取れる曲”を作りたいと思って、プロデューサーと相談しながら制作を進めました。

今回初めてco-writeにも挑戦したことで、いつもよりメロディの幅も広がりましたし、誰かと一緒に作り上げることで、曲への愛情もより深まった気がしています。歌詞には、いつも応援してくれているリスナーの方や友人への感謝、そしてこれからも一緒に歩いていきたいという気持ちを込めました。

YouTubeではVisualizerも公開しているので、ぜひ歌詞も見ながら楽曲の世界観を楽しんでもらえたらと思います。この曲が、たくさんの人の心に届いたら嬉しいです。

影響を受けた/大好きなミュージシャン、アーティストはいますか?

歌を本格的に始めた頃は、クラシックなR&BやSoulをひたすら聴いて、表現力を磨いていました。

特に印象に残っているのはToni Braxtonです。当時の私にはまだ歌詞の想いをすぐに理解することは難しかったのですが、意味を読み取りながら、声の使い方や表現を一生懸命真似していたのを覚えています。

自分で曲を書くようになってからは、韓国のSUMINやAUDREY NUNAなど、アジア圏で活躍しているアーティストを意識して聴くようになりました。アジア特有の耳馴染みの良い感覚や自由な発想を、R&BやHip Hopと自然に混ぜていくスタイルにすごく惹かれています。

Daizeさんの音楽制作のインスピレーションになるものは?

ビートを聴いた時に見えてきた風景やシーンをもとに、“もし自分がその曲の主人公だったら”という感覚で曲を書いていくことが多いですね。

音楽の表現において、大切にしていることはどんなこと?

まず自分自身が“何度でも聴きたい”と思える作品にすることを大切にしています。

これまでで一番思い出に残ってるライブ体験は?

先日、代官山O.R.D.でEP全曲を披露したライブが特に印象に残っています。

自分の作品を一つの流れとして届けられたことで、音源とはまた違う形で楽曲の世界観を共有できた感覚がありました。お客さんの反応を近い距離で感じられたのも嬉しかったですし、これからもっとライブ表現を磨いていきたいと改めて思えた日でした。

これまで、自分が救われた音楽はありますか?

〝この曲に救われた”というより、音楽そのものに救われたと感じたことがあります。

以前、自分が本当に音楽を好きなのかわからなくなってしまって、数週間あえて全く音楽を聴かないようにしていた時期がありました。でも、しばらくして自然と音楽が恋しくなって、久しぶりに好きな曲たちを流した瞬間に、“やっぱり好きなんだな、音楽がないとだめだな”って改めて実感したんです。

最近気になっているニュースや社会問題はある?

戦争に関するニュースを見るたびに、本当に胸が痛みます。

“戦争は遠いもの”だと思っていた感覚が、こんなにも簡単に覆されてしまうんだと感じることも増えました。だからこそ、当たり前の日常や平和が続いてほしいと強く思います。

EP『between us』作品に込めた想いを聞かせてください。

この作品は、さまざまな感情に一曲一曲フォーカスしながら制作しました。それぞれの曲が、誰かの“その時の感情”に寄り添える作品になったら嬉しいなと思っています。

個人的には、ずっと前に作っていた曲に、今になってやっと自分の感情が追いついてリリースできた曲もあれば、EP制作中の一番新しい感情で書いた曲もあります。

R&Bにはやはり恋愛感情が欠かせないと思うので、そういう気持ちも楽しみながら書きました。いろんな時期の自分に忠実に向き合って作った楽曲たちを詰め込んだEPになったと思います。

音楽活動以外で好きなことや、ハマってるカルチャーは?

カルチャーと言えるかわからないですが、ワインが好きで、産地や品種を見ながら選ぶ時間も結構楽しんでいます。あとはラテを作ったり、コーヒー豆を集めたり、自転車でふらっと出かけたり。そんな何気ない日常に癒されています。

Daizeさんが日々のルーティンで大切にしていることは?

良いのか悪いのかわからないのですが、やるべきことを細かくリストアップするタイプなので、決めたことはちゃんと終わらせるようにしています。

ただ、煮詰まってきた時は一度手を止めて、ひとりでリラックスしに外へ出ることも大切にしています。川沿いのテラスだったり、景色が開けている場所でゆっくり過ごす時間が好きですね。

ミュージシャンとして今後の夢/チャレンジしたいことは?

シンプルに、“ファンです”って言ってもらえるようなアーティストになりたいです。

まだまだ自分のことを知ってくださっている方は多くないと思うので、これからも自分の音楽に忠実に向き合いながら、“好き”と思ってもらえる作品やアーティスト像を作っていきたいと思っています。

今回のEPは比較的Pop寄りの楽曲でまとめたので、次はもう少しR&B色の強い作品や、ラッパーの方と一緒にHip Hopの楽曲にも挑戦していきたいですね。実はすでに制作も始まっているので、これからの動きも楽しみにしてもらえたら嬉しいです!

Photography by @shinsaku_yasujima 📷
Interview, Text & Edit by Saori Hayashida

New Release 『between us(MONBEE Remixes)』💿✨
Daize & MONBEE @daize.zzz @monbee_music

between us (MONBEE Remixes)」は、Daizeの1st EP『between us』をプロデューサーMONBEEが90s〜00s R&Bの空気感を軸に再構築したRemix EP。
EPリリースから4週間後に発表された本作では、New Jack Swingや90s R&Bバラード、00年代初期のシンセサウンドなどを取り入れながら、原作の持つ繊細な感情を新たなグルーヴへと昇華している。全5曲収録。